[パリ 2日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は2日、ウクライナ侵攻を正当化することを目的としたロシア政府の「うそ」の拡散を非難しつつも、プーチン大統領との対話を続け、停戦を目指すと表明した。
マクロン大統領は仏国民に向けた演説で「プーチン大統領は国際的なコミットメントを裏切り、戦争を選んだ」と非難。ウクライナ侵攻が西側諸国とロシアの紛争という情報もロシアが攻撃されている情報も「全てうそだ」と述べた。
エネルギー価格の上昇が仏経済に影響することは不可避と警鐘を鳴らした上で、ウクライナでの戦いを受けて欧州は新しい時代に突入したと指摘。新たな原子力発電所建設などによって国内のエネルギーの海外依存を減らすと同時に、欧州連合(EU)の脱ロシア天然ガス依存を推進する考えを表明した。
仏大統領選が4月に迫っているものの、マクロン大統領はまだ出馬を正式表明していない。