[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツのハベック経済相は3日、ウクライナ侵攻を受けた対ロシア制裁と侵攻を発端としたエネルギー価格の高騰がドイツの景気回復を遅らせる見通しとし、ウクライナ危機の影響を受けている企業への支援を約束した。
ハベック経済相は独ビジネスリーダーとの会合後、「制裁と戦争の結果は顕著で、状況は依然として緊張している」とし、独経済がコロナ禍前の水準に回帰する見通しに冷水を浴びせたと語った。
政府系のドイツ復興金融公庫(KfW)が対ロシア制裁の影響を受けている独企業に支援を提供する方針を示したほか、企業や家計への影響緩和に向けた政府の措置によって、リセッション(景気後退)回避を望んでいると述べた。
また、ドイツが直ちにロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を凍結することを望んでおり、連邦政府機関などが必要な措置を講じる見通しとした。