[7日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社・サウジアラムコは、4月のアジア向けの原油販売価格を予想通り大幅に引き上げた。
主力のアラブ・ライト原油の4月積みアジア顧客向け公式販売価格(OSP)は、オマーン・ドバイ産原油の平均価格に対しバレル当たり4.95ドル上乗せした水準に設定。前月比で2.15ドル引き上げた。リフィニティブのデータによると、同油種として過去最高の割り増し幅を記録した。
中質油のアラブ・ミディアムと重質油のアラブ・ヘビーもアジア顧客向けOSPの割り増し幅が過去最高となった。
欧州向けアラブ・ライトのOSPはICEブレントに対しバレル当たり1.60ドルのプラス。前月比では1.70ドル引き上げた。米国向けはアーガス・サワー・クルード・インデックス(ASCI)に対し3.45ドルのプラスとなった。前月からは1ドル上昇した。
ウクライナ侵攻を受けた対ロシア制裁で世界的に供給が逼迫(ひっぱく)していることから、アジア向けの4月価格は大幅な引き上げが予想されていた。
APRIL MARCH CHANGE
SUPER LIGHT +8.15 +5.45 +2.70
EXTRA LIGHT +5.90 +3.60 +2.30
LIGHT +4.95 +2.80 +2.15
MEDIUM +4.90 +2.75 +2.15
HEAVY +3.55 +1.40 +2.15