[ヒューストン 7日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長は7日、米ヒューストンで開催されたエネルギー業界の会合「CERAWEEK」に合わせて、米シェールオイル業界の幹部との夕食会に参加した。
夕食会に参加したのは、米シェールオイル会社のEQTのトビー・ライス最高経営責任者(CEO)、ヘスのジョン・ヘスCEO、チェサピーク・エナジーのドメニック・デロッソCEOなど。
米シェールオイル会社がOPEC当局者とこうした夕食会を開き、エネルギー問題を協議するのは、2017年以降、少なくとも4回目。
バーキンド事務局長は夕食会後、シェール会社が新規掘削への投資ではなく、株主への利益還元を重視している問題が話し合われたと指摘。「こうした大幅な過少投資について再考する必要がある。これは企業・取締役会が決めることだが、一般的な認識として(新たな環境に対応するため)何かをすべきだ」と述べた。
CERAWEEKでは、OPECの生産ではロシア産原油の禁輸を相殺できないと発言。夕食会で「私たちを団結させる要素がさらにある。協力してこの関係を利用する必要がある」と述べた。
ヘスの広報担当はコメントを控えた。
バルキンド氏はCERAWEEKで「世界には日量700万バレルを埋め合わせる能力はない」と語った。現在は地政学情勢で相場のペースが決まっており、OPECの手には負えないとした。