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原油先物は上昇、米のロシア産禁輸で供給巡る懸念

発行済 2022-03-09 12:40
更新済 2022-03-09 13:55
© Reuters.  3月9日、アジア時間の原油先物は前日に続き上昇。米国がロシア産原油の輸入を禁止したほか、英国も年末までに輸入を段階的に停止すると発表したことが背景。写真はロシア・クラス

[東京 9日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前日に続き上昇。米国がロシア産原油の輸入を禁止したほか、英国も年末までに輸入を段階的に停止すると発表したことが背景。

0133GMT(日本時間午前10時33分)時点で、北海ブレント先物は2.17ドル(1.7%)高の1バレル=130.15ドル。前日は3.9%上昇していた。

米WTI原油先物は1.57ドル(1.3%)高の1バレル=125.27ドル。前日には3.6%値上がりしていた。

バイデン米大統領は8日、ロシア産の原油や天然ガス、石炭の輸入を即時禁止すると表明。英国のジョンソン首相も同日、ロシアからの原油と石油製品の輸入を段階的に削減し、2022年末までに完全に停止すると発表した。

主要産油国ロシアのウクライナ侵攻開始以降、原油価格は30%超上昇している。

© Reuters.  3月9日、アジア時間の原油先物は前日に続き上昇。米国がロシア産原油の輸入を禁止したほか、英国も年末までに輸入を段階的に停止すると発表したことが背景。写真はロシア・クラスノヤルスクの北にある油田。2015年3月撮影(2022年 ロイター/Sergei Karpukhin)

日産証券の菊川弘之氏は、ロシアに対する制裁が強化される中、供給がさらに圧迫されるとの懸念が買いを誘っていると指摘。

その上で、投機的な買いはすぐに失速するとみられるほか、北半球では燃料需要が低下する春に向かっていることから、7日に付けた高値が短期的な天井になる見込みだと語った。

7日の取引で北海ブレント先物は139.13ドル、米WTI原油先物は130.50ドルまで上昇、2008年7月以来の高値を付けた。

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