[24日 ロイター] - 24日の原油先物は続伸。黒海の主要輸出ターミナルが嵐で被害を受けたとの報道を受け、トレーダーがさらなる供給途絶を懸念した。
0051GMT(日本時間午前9時51分)時点で、北海ブレント先物は約1.06ドル(0.9%)高の1バレル=122.66ドル、米WTI先物は約0.79ドル(0.7%)高の115.68ドル。
ブレント先物は21日以降、14ドル(13%)余り上昇。WTIは10ドル(10%)余り値を上げている。
カザフスタンのカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)ターミナルからの原油輸出が嵐の被害を受けて完全に停止したとの報道を受け、23日の原油市場は5%以上上昇した。ロシアの副首相は、石油の供給が2カ月間停止する可能性があると述べた。
CPCパイプラインは、主にカザフ原油をロシアの黒海沿岸の港に日量約120万バレル輸送している。
また、米在庫の減少も先物を押し上げた。米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、先週の米在庫は250万バレル減少し、米戦略石油備蓄在庫は420万バレル減少した。
米国の石油生産量は日量1160万バレルで横ばいだった。
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏はノートで「石油市場は非常にタイトで、米国の生産が安定し、在庫が減少し続ける中、原油価格は一方向(上昇する)しかない」と記した。