[スデボケル(イスラエル) 28日 ロイター] - イスラエル政府は28日まで2日間にわたり、南部スデボケルでアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国とブリンケン米国務長官を迎え、6カ国の外相会合を開いた。イランに対する結束を確認すると同時に、長年停滞しているパレスチナとの和平交渉を復活させるようイスラエルに圧力をかけた。
外相会合は、イスラエル建国の父、ベングリオン初代首相が埋葬されている地で開催された。イスラエルのラピド外相は、同様の会合を定期開催すると明らかにした。
ラピド氏は「ここで歴史をつくっている」と強調し、中東の新しい枠組みは共通の敵、イランを威圧し抑止することができると述べた。
ブリンケン氏は「隣国として、そして米国の場合は友人として、イランなどからの安全保障上の課題と脅威に対応するため協力する」と語った。
会合には、米国以外にイスラエルが2020年に国交を正常化したUAE、バーレーン、モロッコと、1979年に平和条約を結んだエジプトが出席した。
ブリンケン氏は、米国はイスラエルとアラブ諸国の関係改善を引き続き支援するとした上で「こうした地域の和平協定は、パレスチナとイスラエル間の問題解決に代わるものではないことを明確にしなければならない」と指摘し、パレスチナ問題の解決を目指す考えを示した。
外相会合では、テロ対策や水と食料の安全保障、エネルギー、教育、観光、公衆衛生に関する問題に対応するため、作業部会を設置することで合意した。