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世界の炭素排出枠入札、21年調達額は580億ドルに倍増=ICAP

発行済 2022-03-29 14:55
更新済 2022-03-29 15:01

[ロンドン 29日 ロイター] - 国際炭素行動パートナーシップ(ICAP)が29日公表した報告によると、世界の排出量取引制度(ETS)に基づく排出枠のオークションで2021年に調達された資金は580億ドルと前年の倍以上となった。温室効果ガスの排出削減に対する意識が世界的に高まっていることが背景にある。

現在、世界では約25のETSが運用されており、世界の排出量の約17%をカバーしている。

20年の調達額は250億ドルだった。

ICAPは「(気候問題への)世界的な取り組みの高まりで、ほぼ全て炭素価格が押し上げられており、今後は一段と野心的な排出枠が設定されるとの期待を反映している」と指摘した。

© Reuters.  3月29日、国際炭素行動パートナーシップ(ICAP)が公表した報告によると、世界の排出量取引制度(ETS)に基づく排出枠のオークションで2021年に調達された資金は580億ドルと前年の倍以上となった。写真はドイツのデュイスブルクで2020年1月撮影(2022年 ロイター/Leon Kuegeler)

欧州連合(EU)のETSでは排出枠価格は21年に約150%上昇し、年末時点で1トン=約80ユーロ(87.76ドル)となった。

ETSを相互接続させている米カリフォルニア州とカナダのケベック州では18ドルから28ドルに上昇した。

21年にETSを導入した中国の年末時点の価格は54.22元(8.51ドル)で、7月の制度開始時点から13%上昇した。

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