[東京 30日 ロイター] - 経済産業省は30日、ガソリンなどの価格上昇を抑制するために行っている元売り各社への補助金について、31日から4月6日は1リットル当たり上限の25円を支給すると発表した。原油価格が再び上昇しており、支給額は増額となる。
28日時点のレギュラーガソリン全国平均小売価格は前週調査と比べて0.6円安い1リットル当たり174.0円だった。2週間連続で値下がりした。政府は、元売りに補助金を支給することで、172円程度に店頭価格を抑制することを狙っている。
激変緩和措置制度は1月27日から実施している。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて原油価格は高騰。3月4日に制度の拡充を決定し、上限を25円とした。
また、岸田文雄首相は25日、3月末までだった期限を4月末まで延長すると発表している。萩生田光一経済産業相は29日、原油価格がさらに高騰し続けた場合の対応について「激変緩和措置の効果を見極めつつ、あらゆる選択肢を排除することなく検討し対応したい」と述べている。