[アルジェ 30日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は30日、前日にモロッコで行ったアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のムハンマド皇太子との会談について、ウクライナ情勢について「非常に建設的な協議」ができたと明らかにした。
ただ、エネルギー問題は議題として個別に取り上げなかったと記者団に述べた。ロシアのウクライナ侵攻などを背景とする原油急騰を受け、米国はアラブ諸国に原油増産を求めている。
米国務省の高官は記者団に、エネルギー供給拡大の必要性について両国の高官が協議したと説明した。
バイデン政権がウクライナやアフガニスタンの戦争への対応などに注力する中、アラブ諸国は米国のアラブ地域への関与が薄れているとの不満を募らせてきた。
同高官はブリンケン氏とムハンマド皇太子の会談について、イランの影響力を抑えるための安全保障協力の深化など「同地域のパートナーシップに米国がコミットしているとある程度明確に示せたはずだ」と語った。