[ジュネーブ 18日 ロイター] - ロシアの小麦輸出が7月からの2022/23年シーズンに増加するとの見通しを、調査会社が18日示した。収穫量や在庫が高水準なためとした。
ロシアの軍事侵攻で黒海沿岸のウクライナの港が封鎖される中、特に来シーズンはロシアの輸出が世界の小麦供給に重要な役割を果たす。
IKARのドミトリー・リルコ氏はジュネーブで開かれた会合で、ロシアが22/23年シーズンに3900万トンの小麦を輸出する可能性があると述べた。今シーズンは3200万─3250万トンと予想している。
22年の小麦収穫量は控えめに見積もっても8500万トンに達する見込みとした。これまでは、21年の7600万トンから8350万トンに増加すると予想していた。
ロシアが輸出を禁止する可能性については、多くの収穫量が見込まれ、在庫も記録的高水準にあることから、可能性は非常に低いとの見方を示した。