[19日 ロイター] - ロシアのルデンコ外務次官は19日、ウクライナの穀物積み出し港の再開を求める国連機関の働き掛けに応じるには、ロシアに対する制裁の見直しが必要だと述べた。インタファクス通信が伝えた。
ルデンコ氏は「(食料危機の)要因は、米国や欧州連合(EU)がロシアに科している制裁であり、これが小麦などの食料品から肥料まで、正常な自由貿易を阻害している」と主張したという。
有数の穀物生産国のウクライナは、黒海沿岸の港湾を利用して大量輸出を行ってきた。しかし、ロシアの侵攻後は鉄道やドナウ川の小規模な港を活用せざるを得なくなっている。
世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長は18日、ロシアのプーチン大統領に黒海沿岸の港湾の再開を要請した。