[ワシントン 24日 ロイター] - 米財務省は、ローゼンバーグ・テロ資金調達・金融犯罪担当次官補が24日にインドに出発したと発表した。ウクライナ侵攻を受けてロシアに制裁を科す中、インドのロシア産原油購入抑制を目指し、政府当局者や企業などと協議する。
同省の報道官によると、ローゼンバーグ氏は26日まで滞在し、ニューデリーとムンバイを訪問する予定。制裁や食料安全保障などさまざまな問題が議題となる。
米政府高官は3月、ロイターに対し、インドのロシア産原油輸入急増について、インド政府を「大きなリスク」にさらす恐れがあると警告した。
財務省報道官は、ローゼンバーグ氏の訪問は米国の制裁や輸出規制の実施について世界のパートナーや同盟国の当局者・産業界と協議するバイデン政権の幅広い取り組みの一環と説明。制裁に関して各国と緊密に連絡を取り、あらゆる回避の機会や行為を取り締まるため協力することが重要だと述べた。
現在の米制裁には他国によるロシア産原油の購入を阻止する効力はないが、政府当局者らは他国の購入制限につながる可能性のある二次的な制裁を検討している。ただ、そうした措置が直ちに導入される兆候はない。