[ヒューストン 25日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルとシェブロンの株主総会で25日、会社側が提案したエネルギー移行戦略が承認された。欧州石油大手の気候変動対策も株主承認を得ている。
石油大手は今年、温室効果ガスの排出量を最小限に抑える措置で株主の支持を確保しており、今年の株主総会では環境問題よりもエネルギー安全保障や燃料価格を懸念する声が目立った。
アクティビストのフォロー・ディスが提案した気候変動対策に賛成票を投じた株主は、シェブロンで33%、エクソンで28%にとどまった。
シェブロンでは、顧客の活動による排出(スコープ3)に対応する厳格な行動計画が否決された。
エクソンでは、1年前の株主総会でアクティビスト投資家が取締役を3人送り込んだが、それ以降、排出量を最小限に抑えるプロジェクトに年間25億ドルを割り当てており、今年の株主総会はムードが一転した。