[東京 31日 ロイター] - 岸田文雄首相は31日、外国人観光客の受け入れ再開に向け、関連するガイドラインを6月7日に公表することを明らかにした。円安のメリットを受けられるインバウンド再開は地域経済にも大きな意味があると述べた。首相官邸で記者団に語った。
政府は6月1日から1日当たりの入国者数を1万人から2万人へ引き上げ、10日から添乗員付きパッケージツアーを対象に外国人観光客の受け入れを再開する。
国際線発着については6月中に新千歳、那覇両空港で再開する方針だが、首相は仙台など他の地方空港についても地元自治体と調整した上で、順次、同様の措置を取ると表明した。
札幌地方裁判所で泊原発1―3号機の運転差し止め命令が出たことについては、民事訴訟の判決のため、政府としてコメントを控えるとした。その上で、原子力発電所の再稼働は安全第一だとし、原子力規制委員会の新規制基準に基づいて安全が確認されたものを地元の理解を得ながら再稼働を進めていく従来方針に変わりはないと述べた。
(杉山健太郎)