[シンガポール 1日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は上昇。欧州連合(EU)首脳がロシア産石油の段階的禁輸で合意し、中国・上海市が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を解除したことが支援材料となっている。
0037GMT(日本時間午前9時37分)時点の北海ブレント先物8月限は0.78ドル(0.7%)高の1バレル=116.38ドル。米WTI先物は0.63ドル(0.6%)高の115.30ドル。
いずれも5月は月間で上昇し、6カ月連続の値上がりとなった。
EU首脳は5月30日、ロシア産原油について今年末までに90%の輸入を停止することで原則合意した。
上海では2カ月に及んだロックダウンが1日午前0時に解除され、中国の燃料需要が高まるとの見方が広がっている。
一方、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」について、ロシアを一時的に除外する案が一部で検討されていると伝わり、上値を抑制している。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、西側諸国の制裁を受けてロシアの生産量不足が見込まれるが、OPECは加盟国に対し正式にこれを補完するよう働きかけてはいない。しかし、一部の湾岸諸国は今後数カ月内の増産計画に着手しているもよう。