[シンガポール 7日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇。新型コロナウイルス関連規制を緩和した中国の需要回復が見込まれているほか、石油輸出国機構(OPEC)などによる生産目標引き上げが供給逼迫緩和につながるか懐疑的な見方が広がっている。
0050GMT(日本時間午前9時50分)時点で、北海ブレント先物は0.19ドル(0.2%)高の1バレル=119.70ドル。米WTI先物は0.25ドル(0.2%)高の118.75ドル。
中国の北京市と上海市はここ数日で社会経済活動の正常化を進めており、北京では6日から大半の地域で交通規制が解除され、飲食店での店内飲食も解禁された。
OPECとロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は先週、7月と8月の増産枠を日量64万8000バレルに引き上げることを決めた。
SPIアセット・マネジメントのスティーブン・イネス氏は「新たな目標は(ロシアを含む)全参加国への比例割り当てによって達成することになっているが、目標値に近い増産を期待するのは非現実的だ」と述べた。