[ロンドン 8日 ロイター] - ウクライナ南東部ザポリージャ地方のロシア支配地域が年内にロシアへの編入の是非を問う住民投票を実施する計画だと、ロシアのメディアが報じた。
タス通信によると、ロシアが同地域に設置した「政権」のメンバー、ウラジミール・ロゴフ氏は「ザポリージャの将来は住民が決める。住民投票は今年に予定されている」と述べた。時期についての詳細は明らかにしなかった。
ウクライナ政府関係者は、地元住民がロシアへの編入を支持することはないとし、住民投票の計画に取り合わない姿勢を示した。
ザポリージャは約3分の2がロシアの支配下にある。ロシアはウクライナ侵攻初期にこれらの地域を含む南部一帯を占拠。近隣のヘルソン州の大部分も支配しており、住民投票の計画が議論されている。
ロゴフ氏はロシアがザポリージャ地方全域を支配できない場合でも、住民投票の計画を策定すると述べた。同地方の主要都市は現在もウクライナが支配している。