[ロンドン 9日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は9日、ウクライナ産穀物をトルコに売却する合意はまだまとまっていないと述べた。ウクライナ側は売却が検討されている穀物はロシアが盗んだものだと主張している。
ロシア側が一方的に任命したウクライナ南部ザポロジエの当局トップ、エブゲニー・バリツキー氏は今週、当地の穀物はロシアが2014年にウクライナから併合したクリミアに運ばれ、中東に出荷される予定だと明らかにしていた。
ペスコフ氏はこの穀物をトルコやその他の中東の国に売却する合意がまとまったか問われると「合意にまだ達しておらず、取り組みを続けている」と応じた。
ロシアのラブロフ外相は8日に訪問先のトルコで開いた記者会見で、ウクライナ人記者からロシアによる「窃盗」について問われる場面があった。同相は「あなた方(ウクライナ人)はどこから何を盗めるかばかり気にしているので、誰もがそのように行動すると思っている」と切り返した。