[ブリュッセル 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は加盟各国に対し、天然ガス輸入強化のためのエジプトとイスラエルとの協定案を提示した。ウクライナに侵攻したロシアからの化石燃料輸入を減らす一環。7日付の覚書草案をロイターが閲覧した。
草案はまだ変更される可能性があり、進めるに当たっては各国政府の承認が必要になる。EUはこれまでもエジプト、イスラエルと3カ国協定を夏前に締結したい意向を表明していた。
草案はエジプトやイスラエル、もしくは他の東地中海地域から天然ガスをEUに輸出する内容。出荷ではエジプトの液化天然ガス(LNG)施設を使う。6年間の協定とするが、この期間については覚書の中でも最も変更される可能性があるもよう。協定に法的な縛りはつけず、金銭的な義務も発生しない。
エジプトは既にEUに比較的少量だが天然ガスを輸出している。業界幹部によると、イスラエルは向こう数年で天然ガス生産量を2倍の年約400億立方メートルにする予定。
フォンデアライエン欧州委員長は来週、エジプトのカイロを訪問することになっている。