[ロサンゼルス 11日 ロイター] - バイデン米大統領は、サウジアラビア訪問の可能性についてまだ決定していないと述べた。ニューメキシコ州アルバカーキ―を訪れていたバイデン氏は、中東訪問の機会を利用してサウジとイスラエルの関係改善に向けた合意を確保したいかと問われ、「今後分かるだろう」と応じた。
関係筋によると、バイデン大統領は6月下旬に予定する欧州とイスラエル歴訪に合わせ、サウジ訪問を計画している。バイデン氏も3日にサウジを訪問する可能性があると述べていた。
ホワイトハウスは先に、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏が2018年にトルコ・イスタンブールのサウジ領事館で殺害された事件へのサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の関与を巡り、バイデン氏が皇太子を「のけ者」と見なしていると述べていた。
サウジ訪問が実現すれば、米国内のガソリン価格高騰への対処に奔走するバイデン氏は産油国サウジと関係改善を目指すとみられる。
ホワイトハウスの当局者は10日、バイデン氏就任前の行為を見逃すことはないが、サウジとの関係は壊さずに「再構築」することが大事だと述べた。