[ワシントン 14日 ロイター] - アデエモ米財務副長官は14日、ロシアは原油輸出が減少する一方で石油利益は増加している可能性が高いとし、米国や同盟国は価格の上限設定などを通じてロシアの石油収入を減らす必要があると述べた。
アデエモ氏は米上院歳出小委員会の公聴会で、ロシアのウクライナ侵攻以降、原油価格の上昇がロシアの生産・輸出減少を相殺していると指摘。
米政府はロシア産原油に支払われる価格に上限を設ける方法について欧州とアジアの同盟国と協議していると述べた。協議の進捗状況は明らかにしなかった。
同氏は「ロシアが今後販売する原油から得る利益を減らすのが目標だ」とし、そうしなければロシアはウクライナ攻撃による価格上昇で自ら直接恩恵を受けていることになると述べた。