[ニューヨーク 15日 ロイター] - ロイターが15日主催したエネルギー移行に関する会議では、現在の燃料価格高騰について効率化など短期的な手法で対処すべきで、2030年の気候変動目標の達成を急ぐ必要があるとの見解が業界幹部から示された。
イタリアの電力大手エネルのフランチェスコ・スタラーチェ最高経営責任者(CEO)は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、欧州でロシア以外から化石燃料を調達する動きが広がっているが、これは現在のインフレを生き抜くための一時的な措置だと主張。長期的には再生可能エネルギーへの移行が進むとの見解を示した。
米サザン・カリフォルニア・ガスのバイスプレジデント、ニール・ナビーン氏は、短期的な視点で行うべきことが数多くあるが、長期的なインフラ投資を必要とする変革も計画する必要があると発言。
複数の企業幹部からは、グリーンエネルギーへの移行にはカーボンプライシングが有益との見解が示された。