[メルボルン 16日 ロイター] - オーストラリア政府は16日、2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量を05年比43%削減すると発表した。モリソン前政権下で削減目標だった26─28%から引き上げた。
アルバニージー首相は新目標を国連に通知後、「ここ数週間、各国指導者からオーストラリアの姿勢が変わったことを歓迎していると伝えられた」と述べた。
石炭と液化天然ガス(LNG)の世界最大輸出国であるオーストラリアは、モリソン前政権下で再生可能エネルギー投資を促進する明確なエネルギー政策に欠き、気候変動への取り組みが遅れていると指摘されていた。
昨年英グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会合(COP26)で米国やカナダ、欧州連合(EU)、英国、日本は温暖化対策の強化を発表する一方、モリソン前首相は野心的なCO2排出削減目標を設定せずに批判された。