[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツ連邦ネットワーク庁(BNetzA)を率いるクラウス・ミュラー氏は、ロシア国営ガスプロムがドイツへのガス供給を抑制している動きを受け、ドイツ経済は今冬問題に直面する可能性があるとの考えを示した。
ガスプロムは15日、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を経由したガス供給をさらに削減すると発表した。これにより、稼働率は40%となった。
ミュラー氏は「これはわが国の状況を大幅に悪化させる事態だ。暖房の季節が終わったため夏季はおそらく乗り切れるだろうが、冬を越すために貯蔵庫を満たしておくことが必須だ」と述べた。
また、ロシアがガス供給凍結を真剣に検討していることが懸念されるかとの質問に、「これまでのところ、ドイツへのガス輸出継続を望むというのがロシアの論理だ。しかし、いかなる可能性も否定できない」と述べた。