[エルサレム/リヤド 20日 ロイター] - イスラエルのガンツ国防相は20日、対イランの「防空同盟」を米国主導で構築し、既に運用していると明らかにした。具体的な枠組みや参加国は不明。この同盟について、来月のバイデン米大統領のイスラエル、サウジアラビア歴訪時に「さらに一歩前進することを望む」と語った。
ガンツ氏は、国会の外交・国防委員会への説明の中で述べた。公式記録によると「米国防総省などと共に広範にわたる計画を進めてきた」と明言。計画を「中東防空同盟」と呼んだ。イスラエルと中東諸国の関係を強化するものだと説明し「既に運用されており、イランの攻撃の企てを阻止することができた」と語った。
イスラエルは近年、イランへの懸念を共有するアラブ諸国に接近し、防衛協力を提案。米政府は、安全保障面での中東諸国とイスラエルの協力拡大がイランの孤立化につながると期待している。