[リスボン 28日 ロイター] - 米政権で気候変動対策を担うジョン・ケリー大統領特使は28日、ロシアのウクライナ侵攻について、エネルギー需要を石油資源豊富な独裁国家に頼ることはできないという警告を各国に与えているとの認識を示した。
リスボンで開催中の国連海洋会議の合間にロイターに対し、ロシアはエネルギーを武器として今後も使い続けるだろうが、欧州はその依存に終止符を打つと約束したと指摘。「これはエネルギーを武器にしようとする石油国家の独裁者の囚人になりたくないという、全ての人々への警告だ」と語った。
一方、世界は気候変動に取り組むための「時間がなくなってきている」として、各国政府はウクライナ戦争を、そのプロセスをさらに遅らせる口実にしてはいけないと述べた。