[ロンドン 28日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)が28日に公表した年次報告書によると、2021年のOPEC石油輸出は、新型コロナウイルス禍からの回復に伴う需要増で大幅に拡大した。リグ稼働数も小幅増加した。一方、完成済みの油井数は減少した。
加盟国の石油輸出額は前年比77%増の5610億ドルだった。
石油掘削リグ稼働数は11%増の489基となり、世界全体の増加幅を下回った。最大輸出国サウジアラビアは6基増の65基だったが、総数では19年水準を下回っている。
別の指標となる完成した油井数は280減の1588で、少なくとも17年以降で最も低い水準となった。
OPEC関係者は「これらは懸念すべき数字で、近い将来OPECの生産余力が縮小することを示している」と指摘した。