[6日 ロイター] - アジア時間6日の原油先物は3%近く上昇。前日の急落を受けた買い戻しが入っており、供給懸念が再び意識されている。
北海ブレント先物は日本時間午前9時22分時点で2.82ドル(2.7%)高の1バレル=105.59ドル。米WTI先物は2.46ドル(2.4%)高の101.95ドル。前日の清算値は4月下旬以降で初めて100ドルを割り込んだ。
アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は市場は「リセット」する動きとなっており、買い戻しや安値を拾う買いが入っていると指摘。「世界的な(需給)逼迫という基礎的条件は変わらない。(前日の)売りは行き過ぎだった」と述べた。
石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長は5日、石油・ガス産業は長年にわたる投資不足の打撃を受けて「包囲網にさらされて」おり、イランとベネズエラからの追加供給が認められれば供給不足が緩和される可能性があるとの見解を示した。
ロシアのメドベージェフ前大統領は5日、ロシア産石油価格上限が現在の価格の約半分になるとの見通しに触れた日本からの報道を巡り、実行されれば市場に出回る原油が大幅に減り、価格が1バレル=300─400ドル超に上昇する可能性があると指摘した。
一方、世界的なリセッション(景気後退)懸念は原油相場の重しとなってきた。