[ジャカルタ 5日 ロイター] - インドネシア貿易省は5日、大幅に積み上がっているパーム油在庫を減らすため、輸出枠を引き上げたと明らかにした。生産地の協議会は、農家が価格急落で「非常事態」に直面していると警告していた。
インドネシアは5月23日、約3週間にわたり続けていた輸出禁止措置を解除した。しかしこの結果、国内在庫が大量に積み上がり、ヤシの実の価格が下落したとして農家の怒りを買い、政策の見直しを迫られている。
政府高官によると、輸出枠は国内販売量の5倍から、4日以降は7倍に引き上げられた。貿易省は4日時点で、国内供給義務(DMO)や輸出促進計画に基づき、計240万トンのパーム油製品の輸出を許可した。
貿易省高官は「輸出を加速させることがわれわれの目的だ。そうすれば在庫を解消でき、農家が抱えているヤシの実も吸収できる」と説明した。