[キーウ(キエフ) 13日 ロイター] - ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は13日、冬季を控えロシアがウクライナのエネルギーシステムに対する攻撃を激化させると懸念しているとし、西側諸国に対しウクライナに防空技術を提供するよう改めて呼びかけた。
ロシア軍は過去2日間にウクライナの電力と暖房インフラを攻撃し、東部で広範な停電が発生。ポドリャク氏はロイターに対し「こうした攻撃の頻度が増すと予想している」とし、この冬に電力と暖房の問題に直面する可能性に備えておく必要があると述べた。
ウクライナでは冬季の気温がマイナス15度近辺まで下がることがある。
ポドリャク氏は、ロシアによる侵攻開始時からウクライナは重要インフラの防衛のためにパートナー国に防空システムでの支援を求めてきたと指摘。ただ、いまだに提供されていないとし「ボールはパートナー国側のコートにある」と述べた。
ウクライナエネルギー省報道官は、ウクライナの送電網は現在、全てロシアのミサイルの射程圏内にあるとし、「ウクライナの上空が閉鎖されるまで、ロシア軍はどこへでもミサイル攻撃を行える状態になっている」と述べた。