[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のパネッタ専務理事は26日、銀行が分散型台帳に移行しても引き続き資金管理ができるよう、ブロックチェーン上で銀行間取引を決済する手法を研究していると述べた。
ECBは銀行がホールセール取引を中央銀行の台帳上ではなく、分散型台帳上で決済できる仕組みを研究している。
パネッタ氏は「DLT(分散型台帳技術)の潜在力を巡る不透明要素はあるが、市場参加者がホールセール決済や証券決済にDLTを採用するシナリオに備えたい」と発言。
民間のブロックチェーン・プラットフォームとECBの決済システム「ターゲット2」をつなげる可能性や、中央銀行通貨をブロックチェーン・プラットフォーム上で利用できるようにする可能性、ECBが独自のプラットフォームを構築する可能性が考えられると述べた。