[東京/ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮は1日朝、弾道ミサイル2発を東方向へ発射した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。米韓が大規模な合同軍事演習を約5年ぶりに実施する中、この1週間で4回目の発射となった。
日本の防衛省によると、北朝鮮は午前6時42分ごろと58分ごろ、それぞれ西岸付近から東方向へ弾道ミサイルを発射した。1発目は最高高度約50キロ、飛行距離約400キロ、2発目はそれぞれ約50キロ、約350キロだった分析している。いずれも変則軌道で飛行した可能性があるという。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、9月25日以降で4回目。井野副大臣は、1週間に4回の発射は過去に例がない頻度だとし、「断じて容認できない」と語った。日本政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。
米インド太平洋軍はミサイル発射を認識していると声明を出し、「韓国と日本の防衛に対する米国のコミットメントは引き続き揺るぎない」と表明した。
米韓は26日から約5年ぶりに大規模軍事演習を実施。30日には日本の海上自衛隊と3カ国で対潜水艦戦訓練を行った。また、ハリス米副大統領が26日から日本を訪れ、その後29日に訪韓して南北の軍事境界線(DMZ)を視察した。