[バスラ(イラク) 12日 ロイター] - イラクのアブドゥルガニ石油相は12日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が6月に開く次回の会合で追加減産を決めることはないとの見通しを示した。OPEC加盟国の石油相が次回会合の見通しに言及するのは初めて。
アブドゥルガニ氏は「(6月の)3日、4日に開く次の会合で追加の減産はなく、イラクに関してはこれ以上減産できない」と述べた。同氏は昨年の石油相就任後に初めて外国メディアのインタビューに応じた。
アブドゥルガニ氏は、イラクは5月に始まった自主的な減産を確実に実行しており、それを今年末まで継続すると表明した。6月の会合前にイラクが追加減産を求められたことはないと説明。「5月の減産は自主的なもので、市場の安定と価格押し上げに大いに貢献している」とした。