[ウィニペグ(加マニトバ州) 15日 ロイター] - カナダ2位の石油大手サンコール・エナジーのクルーガー最高経営責任者(CEO)は15日、自社が運営するフォートヒルズ・オイルサンド(油砂)鉱山事業について、仏トタルエナジーズが保有する株式の取得へ向け、協議を続けていると明らかにした。
クルーガー氏は電話記者会見で、協議は年内にまとまるとの見方を示した。サンコールは、保有鉱山の老朽化に伴い、新たにビチューメン(油砂から抽出されるタール状物質)の供給拡大を検討している。
同氏は「われわれは通常、資産を100%所有し運営することを望んでいる」と述べ、「フォートヒルズはそれにふさわしい」と付け加えた。
トタルはフォートヒルズ事業の株式31.23%を保有し、残りはサンコールが有している。
サンコールは4月、トタルのカナダ事業を55億カナダドル(40億8000万ドル)で買収することで合意。これにはトタルが保有するフォートヒルズの権益と、サーモント油砂施設の株式50%が含まれている。
ただ、サーモントを操業する米コノコフィリップスが、サンコールに代わりトタルの株式を購入する優先権を行使し、サンコールとトタルは取引の見直しを行っていた。