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ドイツ政府、娯楽目的の大麻利用認める法案を閣議決定

発行済 2023-08-17 12:18
更新済 2023-08-17 12:28
© Reuters.  8月16日、ドイツ政府は、娯楽目的の大麻(マリフアナ)の利用と栽培を認める法案を閣議決定した。写真は同国のラウターバッハ保健相。ベルリンで撮影(2023年 ロイター/Ann

[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツ政府は16日、娯楽目的の大麻(マリフアナ)の利用と栽培を認める法案を閣議決定した。法案は大麻に関して欧州で最も自由度の高い内容となっており、世界各地で進む大麻合法化の流れに拍車が掛かりそうだ。

成人は最大25グラムの所持が認められ、最大3株までを栽培するか、もしくは非営利のクラブに加入して大麻を入手することが可能になる。法案の成立には議会での承認が必要。

政府は大麻の合法化によって闇市場での取引に歯止めをかけるとともに、粗悪な大麻による健康被害を防ぎ、大麻に絡む犯罪を減らすことを目指している。

ラウターバッハ保健相は、大麻の危険性について周知を図るプログラムも計画の重要な柱だと説明。法改正がなければ、こうした取り組みに高い関心を集めることは難しいと法案の意義を強調した。

保健省によると、ドイツでは18─25歳の成人のうち、少なくとも一度は大麻を使ったことがある人の割合が2021年には25%と、10年前からほぼ倍増した。

© Reuters.  8月16日、ドイツ政府は、娯楽目的の大麻(マリフアナ)の利用と栽培を認める法案を閣議決定した。写真は同国のラウターバッハ保健相。ベルリンで撮影(2023年 ロイター/Annegret Hilse)

一方、法案は激しい反対を受けており、特に保守的な政治家は大麻の利用を助長し、当局の負担がさらに重くなると批判している。

国連の麻薬監視機関は3月、大麻は各国政府が進める娯楽目的の使用を合法化する動きによって消費が拡大し、健康問題を引き起こしていると指摘した。

欧州ではドイツなど多くの国が2017年以降、限定的な医療目的での大麻利用を合法化しており、一般的な利用を処罰対象から外している国もある。

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