[キーウ 21日 ロイター] - ウクライナは、黒海に新たに設置した「人道回廊」を通じて穀物を輸出することを検討している。ウクライナ農業連盟の幹部が21日、明らかにした。
ロシアは先月、黒海穀物合意を離脱。ウクライナの港に向かう船を軍事目標とみなす可能性があると表明している。
これを受け、ウクライナはルーマニア、ブルガリアに沿った黒海の西側ルートを人道回廊に設定。ロシアのウクライナ侵攻後から南部オデーサに停泊していた香港籍のコンテナ舶が先週、銃撃を受けずに同回廊を通過した。
ウクライナ農業連盟の幹部は国営テレビに「これまでのところ航行したのは商業船舶1隻だが、今後7─8隻が航行する可能性がある。将来的には穀物や油糧種子を積載した貨物船が航行する回廊になるだろう」と述べた。