[キト 21日 ロイター] - 南米エクアドルで、アマゾンの一部での石油掘削とキト郊外の森林での鉱物採掘の禁止を問う住民投票が実施され、いずれも賛成多数で承認された。
アマゾンのヤスニ保護区内の石油掘削禁止は59%弱の賛成票が入り、キト近郊チョコ・アンディーノの森林での鉱物採掘禁止は68%の賛成票を得て可決された。
国営ペトロエクアドルは、承認されれば今後20年間に138億ドルの損失を被ると指摘していたが、投票結果を受け、有権者の決定に従うため必要な行動を取るとの声明をソーシャルメディアに公表した。
ペトロエクアドルは、今後1年でヤスニでの採掘を停止する。これにより、同国の産油量(日量48万バレル)の約12%を失う見込み。
エクアドル中央銀行は先週、ヤスニでの採掘停止は今年から2026年の経済成長率を1.9%押し下げるとの予測を示していた。