[東京 23日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米利上げ長期化や中国の景気減速で燃料需要が打撃を受けるとの懸念が重しとなっている。
0031GMT(日本時間午前9時31分)時点で、北海ブレント先物は0.17ドル(0.2%)安の1バレル=83.86ドル、米WTI原油先物は0.08ドル(0.1%)安の79.56ドル。
前日はともに約0.5%下落していた。
市場は米ワイオミング州で今週開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」待ちとなっている。
投資家は米連邦準備理事会(FRB)の次の動きについて手掛かりを得ようとしており、ジャクソンホール会議前に大きなポジションを取ることに消極的だと、日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は指摘。
金利上昇や中国の需要低迷を巡る懸念は短期的に石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の供給削減を上回る見通しだとした。
市場筋によると、米石油協会(API)が22日公表した週間在庫統計では原油在庫が約240万バレル減少した。ただ、ロイターがまとめたアナリスト予想(290万バレル減)ほどは減少しなかった。