[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は24日、暖房システムの段階的な化石燃料脱却を目指す上で、地下400メートル以下の貯留層から熱を取り出す深部地熱エネルギーは大きな潜在性のある熱源との考えを示した。
ドイツには欧州最大規模の地熱貯留層があるが、長らく利用されてこなかった。しかし昨年のエネルギー価格高騰で再生可能エネルギーへの関心が再び高まり、大規模な自治体の電力会社や内外の化石燃料業者がドイツにおける投資の可能性を検討している。
ショルツ氏は、所属する社会民主党(SPD)のイベントで、「2030年までに地熱エネルギーをできる限り活用することが目標」と述べた。
その上で、政府は30年までに現在の10倍のエネルギーを暖房システムに投入できる水準まで地熱発電を拡大することを目指していると説明。将来的に、地熱発電所の数を現在の42から54に増やす方針と述べた。