Jeslyn Lerh
[シンガポール 4日 ロイター] - 米財務省のエリック・バンノストランド次官補(経済政策)は4日、アジア太平洋石油会議(APPEC)の会合で、ロシア産原油価格に上限を設けた主要7カ国(G7)の取り組みは同国の歳入と原油供給を制限する上で依然有効との認識を示した。
「この1年間を経て、現状に非常に満足している」とし、上限を引き上げる具体的な計画はないと語った。
ただ、市場データではバルト海と黒海地域から輸出されるロシア産原油・燃料のほとんどが上限価格を上回っていることが示されており、一部の市場関係者は上限価格の有効性に懐疑的な見方を続けている。
G7、欧州連合(EU)、オーストラリアは昨年12月、ウクライナ戦争を巡る対ロシア制裁として、ロシア産原油の海上輸出に1バレル当たり60ドルの上限を導入した。