Yuka Obayashi
[東京 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に上昇し、前日に付けた10カ月ぶり高値近辺で推移している。世界的な需給逼迫観測やリビアの洪水に伴う供給懸念が支援材料となった。
0054GMT(日本時間午前9時54分)時点で北海ブレント先物は0.08ドル(0.1%)高の1バレル=92.14ドル。米WTI先物は0.14ドル(0.2%)高の88.98ドル。
楽天証券経済研究所のコモディティアナリスト、吉田哲氏は、石油輸出国機構(OPEC)による強気の需要見通しと米エネルギー情報局(EIA)による世界石油在庫の減少予想を受け、需給逼迫観測が強まったと指摘。OPEC加盟国リビアの石油輸出ターミナル閉鎖も価格を下支えしたと述べた。
OPECは12日公表した月報で、2023、24年の世界石油需要が堅調に増加するとの見通しを維持した。また、EIAは世界の石油在庫減少を背景に北海ブレントが今年第4・四半期に平均93ドルに上昇すると予想した。