Andrea Shalal
[マラケシュ(モロッコ) 11日 ロイター] - イエレン米財務長官は11日、主要7カ国(G7)などが設定したロシア産原油の価格上限により、過去10カ月でロシアの収入が急減したと指摘、ロシアへの制裁を維持することが重要との認識を示した。
ウクライナ戦争が引き続き世界経済の大きな逆風になっているとも述べた。
モロッコで開催中の国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次会合で行う記者会見用の原稿で述べた。
IMFが公表した世界経済見通しについては、世界経済は昨年の年次会合時点の予測よりも良い状態にあるとした上で、財務省は引き続き下振れリスクを監視していると述べた。
中国やユーロ圏など一部の地域で景気が鈍化しているが、世界経済の不安定化を招く広範な波及効果の兆候は見られないとも指摘。
イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を非難したが、世界経済への潜在的な影響には触れなかった。
議会と協力してウクライナ支援を継続する方針も示した。