Shivangi Acharya Neha Arora
[ニューデリー 20日 ロイター] - インドが主要7カ国(G7)にロシア産ダイヤモンド輸入禁止措置の実施を延期するよう要請したことが、関係者2人の話で分かった。原産地の追跡ルールが依然として不透明だとしている。
世界のダイヤモンド加工・研磨産業の90%を占めるインドは、禁輸措置を実施する上で重要な国となる。
インドはG7首脳との会談で、措置をより明確にすることも求めたという。
G7首脳は6日、ロシア産ダイヤの新たな禁輸措置を発表。来年1月1日からロシア産の非工業用ダイヤの直接輸入を禁止するほか、3月1日ごろから段階的に、第三国が販売するロシア産ダイヤの輸入も制限するとした。原産地を追跡する新たなシステムは9月に導入される。
関係者の1人は「間接輸入の制限を3─4カ月で開始するというスケジュールは原産地追跡ルールが明確でないため、非現実的だ」と指摘した。
インドはまた、企業データの提供が必要になる可能性のある「トレーサビリティーに基づく検証・認証」システムに難色を示している。データの中には機密性の高いものもあり、企業が情報共有に不快感を覚える可能性があるという。