Timothy Gardner Daphne Psaledakis
[ワシントン 20日 ロイター] - 米財務省は20日、主要7カ国(G7)などがロシア産原油の海上取引に設定した上限価格について、監視を強化する措置を発表した。ロシアの輸出業者が上限を回避するのを難しくする。
G7などは昨年、ロシア産原油に1バレル=60ドルの価格上限を導入した。
米財務省によると、G7などは西側の海運サービス業者に対し、ロシア産原油の荷揚げや積み込みのたびに、当該原油が上限を下回る価格で販売されたという申告を取引先から得るよう近く義務付ける方針。
同省は「今回の見直しは価格上限を回避しようとするロシア輸出業者の取り組みを一段と複雑にする」と述べた。
また、ロシア国有の船会社傘下でアラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置く船舶管理会社のほか、価格上限導入以降にロシア産原油の輸送に頻繁に関与しているとして香港やUAEの石油取引業者に制裁を科すと発表した。