[シンガポール 12日 ロイター] - 中国国務院(内閣に相当)は国内の温室効果ガス排出量を毎年調査する方針を明らかにした。国営新華社通信が11日伝えた。
2030年までに排出量をピークアウトさせ、60年までに実質ゼロにするための取り組みの一環。
中国は温室効果ガスの排出量を5年ごとに国連に報告することを義務付けられているが、毎年の排出量は公表してこなかった。
最新の17年のデータによると、中国の温室効果ガス排出量は115億5000万トンで、二酸化炭素(CO2)が80%以上、メタンが11.8%を占めた。
中国はメタンの排出量の把握が課題で、削減の妨げになっていることを認めている。
国連に提出した文書で統計の精度を上げ国際基準に合わせるよう取り組んでいると説明した。自動車からの温室効果ガス排出量や稲作によるメタン排出量の推計に「不確実性」があるとしている。