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紅海の商船攻撃で石油製品輸送遅延、欧州市場に打撃=IEA幹部

発行済 2024-02-08 13:05
更新済 2024-02-08 13:09
© Reuters.  国際エネルギー機関(IEA)のエネルギー市場・安全保障局長の貞森恵祐氏は7日、紅海で船舶への攻撃が相次ぎ、商船などが同海域を迂回(うかい)して石油製品の輸送が遅れている
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Nidhi Verma

[キートル(インド) 7日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のエネルギー市場・安全保障局長の貞森恵祐氏は7日、紅海で船舶への攻撃が相次ぎ、商船などが同海域を迂回(うかい)して石油製品の輸送が遅れていることは、特に欧州市場に影響を及ぼしていると述べた。

貞森氏はインドのゴア州で開催中の国際会議「インド・エネルギー・ウィーク」でロイターに対し、「現在、紅海とスエズ運河の非常に厳しい状況を目の当たりにしている」と語り、さまざまな石油製品の納入が遅れていると話した。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派はイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に反発し、昨年11月中旬から紅海で商船などを狙ったドローンやミサイル攻撃を続けている。

© Reuters.  国際エネルギー機関(IEA)のエネルギー市場・安全保障局長の貞森恵祐氏は7日、紅海で船舶への攻撃が相次ぎ、商船などが同海域を迂回(うかい)して石油製品の輸送が遅れていることは、特に欧州市場に影響を及ぼしていると述べた。写真はIEAのロゴ。パリで昨年12月撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

一方、石油製品の輸送遅延や中東情勢の緊迫化に対する懸念にもかかわらず、世界の石油価格は下落。北海ブレント原油は今週、1バレル=80ドルを下回る水準で取引されている。

貞森氏は「市場は供給に比較的満足している」と述べ、「供給は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成するOPECプラスの枠外で増えており、大半が米国、ブラジル、ガイアナからだ。マクロ経済的懸念のため需要の伸びはそれほど堅調ではない」と指摘した。

また、OPECプラスの継続的な自主減産により、世界では利用可能な石油の余剰生産能力が拡大しているとの見解を示した。

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