8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・自動運転やジカ熱といった、テーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙い ・ドル・円は117円20銭付近、日本株の下げ幅縮小で底堅い値動き ・日経平均はKDDI (T:9433)、ファナック (T:6954)が押し上げ、オリンパス (T:7733)、Fリテ (T:9983)が押し下げ ■自動運転やジカ熱といった、テーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙い 日経平均は小幅に続落。
29.01円安の16790.58円(出来高概算13億6000万株)で前場の取引を終えている。
注目されていた5日の米雇用統計は、強弱入り混じる結果となり、利上げ観測が強まったものの、円相場は1ドル116円台での推移となり、シカゴ日経225先物清算値は16560円だった。
これにさや寄せする格好から幅広い銘柄に売りが先行し、寄り付き直後には一時16552.30円まで下げ幅を広げた。
しかし、その後は米追加利上げへの思惑が再燃している中、為替相場が円安に振れて推移していることもあり、じりじりと下げ幅を縮め、一時プラスに転じる場面もみられている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。
規模別指数では小型株指数が上昇。
セクターでは、海運、パルプ紙、不動産、倉庫運輸、化学などがしっかり。
一方で、ガラス土石、非鉄金属、石油石炭、精密機器、証券などが冴えない。
日経平均は売り一巡後は底堅い値動きをみせている。
円相場は円安に振れて推移していることが安心感につながっているようである。
一方で、メガバンク3行が引き続き弱含みに推移しているほか、トヨタ自 (T:7203)の売り一巡後の戻りの鈍さが手掛けづらくさせる。
先週の大幅な下げに対する自律反発が意識されやすいものの、積極的に押し目を拾う流れも限られそうである。
物色は決算を手掛かりとした流れのほか、自動運転やジカ熱、といったテーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。
逃げ足の速い資金が中心となろうが、やや割り切りスタンスで値動きの軽い銘柄に資金が向かいやすい需給状況が続きそうだ。
(株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は117円20銭付近、日本株の下げ幅縮小で底堅い値動き ドル・円は117円20銭付近で推移。
安寄りした日経平均株価の下げ幅縮小を受けた値動き。
ドル・円は、前週末に米雇用統計が強弱まちまちだったことから116円30銭まで下げた後に急反発し、117円43銭まで上昇。
その後は116円後半で推移した。
週明け東京市場では、日経平均が安寄りしたものの下げ幅を縮小したことから、ドルは底堅く推移し、117円前半で推移した 日経平均は目先プラス転換の可能性があり、米3月利上げへの期待が広がっていることはドル相場を下支えする要因になるとみられる。
また、8日には北朝鮮が長距離弾道ロケットを発射したが、日本の領域外に着弾したことで直接的な被害を受けなかったことも、リスク回避の円買いを弱めている。
ただ、ランチタイムの日経平均先物は伸び悩んでいるほか、原油価格が引き続き安値圏推移のため、市場の警戒感は後退していないもよう。
12時25分時点のドル・円は117円20銭、ユーロ・円は130円52銭、ポンド・円は170円06銭、豪ドル・円は83円04銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・日経平均はKDDI (T:9433)、ファナック (T:6954)が押し上げ、オリンパス (T:7733)、Fリテ (T:9983)が押し下げ ・投資判断引き上げのLIXIL (T:5938)、目標株価引き上げの不二製油 (T:2607)が堅調 ・ディーエヌエー (T:2432)が大幅続伸、第3四半期決算受け業績底打ち期待 ☆後場の注目スケジュール☆ ・14:00 1月景気ウォッチャー調査・現状(予想:48.4、12月:48.7) <海外> ・中国休場(春節、8日-13日) ・香港休場(旧正月、8日-10日) ・ブラジル休場(カーニバル、8日-9日) <SY>
・自動運転やジカ熱といった、テーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙い ・ドル・円は117円20銭付近、日本株の下げ幅縮小で底堅い値動き ・日経平均はKDDI (T:9433)、ファナック (T:6954)が押し上げ、オリンパス (T:7733)、Fリテ (T:9983)が押し下げ ■自動運転やジカ熱といった、テーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙い 日経平均は小幅に続落。
29.01円安の16790.58円(出来高概算13億6000万株)で前場の取引を終えている。
注目されていた5日の米雇用統計は、強弱入り混じる結果となり、利上げ観測が強まったものの、円相場は1ドル116円台での推移となり、シカゴ日経225先物清算値は16560円だった。
これにさや寄せする格好から幅広い銘柄に売りが先行し、寄り付き直後には一時16552.30円まで下げ幅を広げた。
しかし、その後は米追加利上げへの思惑が再燃している中、為替相場が円安に振れて推移していることもあり、じりじりと下げ幅を縮め、一時プラスに転じる場面もみられている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。
規模別指数では小型株指数が上昇。
セクターでは、海運、パルプ紙、不動産、倉庫運輸、化学などがしっかり。
一方で、ガラス土石、非鉄金属、石油石炭、精密機器、証券などが冴えない。
日経平均は売り一巡後は底堅い値動きをみせている。
円相場は円安に振れて推移していることが安心感につながっているようである。
一方で、メガバンク3行が引き続き弱含みに推移しているほか、トヨタ自 (T:7203)の売り一巡後の戻りの鈍さが手掛けづらくさせる。
先週の大幅な下げに対する自律反発が意識されやすいものの、積極的に押し目を拾う流れも限られそうである。
物色は決算を手掛かりとした流れのほか、自動運転やジカ熱、といったテーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。
逃げ足の速い資金が中心となろうが、やや割り切りスタンスで値動きの軽い銘柄に資金が向かいやすい需給状況が続きそうだ。
(株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は117円20銭付近、日本株の下げ幅縮小で底堅い値動き ドル・円は117円20銭付近で推移。
安寄りした日経平均株価の下げ幅縮小を受けた値動き。
ドル・円は、前週末に米雇用統計が強弱まちまちだったことから116円30銭まで下げた後に急反発し、117円43銭まで上昇。
その後は116円後半で推移した。
週明け東京市場では、日経平均が安寄りしたものの下げ幅を縮小したことから、ドルは底堅く推移し、117円前半で推移した 日経平均は目先プラス転換の可能性があり、米3月利上げへの期待が広がっていることはドル相場を下支えする要因になるとみられる。
また、8日には北朝鮮が長距離弾道ロケットを発射したが、日本の領域外に着弾したことで直接的な被害を受けなかったことも、リスク回避の円買いを弱めている。
ただ、ランチタイムの日経平均先物は伸び悩んでいるほか、原油価格が引き続き安値圏推移のため、市場の警戒感は後退していないもよう。
12時25分時点のドル・円は117円20銭、ユーロ・円は130円52銭、ポンド・円は170円06銭、豪ドル・円は83円04銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・日経平均はKDDI (T:9433)、ファナック (T:6954)が押し上げ、オリンパス (T:7733)、Fリテ (T:9983)が押し下げ ・投資判断引き上げのLIXIL (T:5938)、目標株価引き上げの不二製油 (T:2607)が堅調 ・ディーエヌエー (T:2432)が大幅続伸、第3四半期決算受け業績底打ち期待 ☆後場の注目スケジュール☆ ・14:00 1月景気ウォッチャー調査・現状(予想:48.4、12月:48.7) <海外> ・中国休場(春節、8日-13日) ・香港休場(旧正月、8日-10日) ・ブラジル休場(カーニバル、8日-9日) <SY>