■株主還元日本BS放送 (T:9414)は株主への適正な利益配分を経営の重要な課題の1つと位置付けており、配当をもって還元することを基本としている。
BSデジタル放送事業者としての高い公共性に鑑み、永続的かつ健全な経営の維持と内部留保の充実に努めながら、同時にまた、長期にわたって安定した利益配当を継続的に実施することを目指している。
2019年8月期について同社は、前期比1円増配の20円配の配当予想を公表している。
2019年8月期第2四半期決算時点でも期初の配当予想に変更はない。
期初予想どおりに配当が実施されれば5期連続増配となる。
前述のように、同社は2019年8月期については増収減益を予想しているが、“安定した配当を継続的に実施する”という基本方針と、減益とはいえ予想1株利益78.64円に基づく配当性向が25.4%にとどまることが増配予想につながったと推測される。
同社は株主優待制度も設けている。
内容は、1単元(100株)以上保有の株主を対象に、「ビックカメラ商品券(1,000円券)」1枚を、年2回(基準日は8月末と2月末)贈呈するというものだ。
また、長期保有株主優待制度として、基準日の株主名簿に連続3回以上同一株主番号で記載された株主に対しては、「ビックカメラ商品券(1,000円券)」1枚を追加で贈呈することとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)