[東京 20日 ロイター] - 萩生田光一経産相は20日の閣議後会見で、ロシア産石油に関税を課すとの案について「ロシアへの制裁だとあまり意味がない」と述べた。
萩生田経産相は「ロシアへのエネルギー依存を低くするためにマイナスのイニシアチブを発信したらどうかということかもしれないが、中身は良く分からない」とも述べた。日本は、ロシア産石油の原則禁輸措置を表明しており「この措置について適切に進めていきたい」とした。
米国のバイデン大統領が22日に来日し、新たな経済枠組み「インド太平洋枠組み(IPEF)」の発足を表明、日本も参加する見通しだ。萩生田経産相は「IPEFは米国のインド太平洋地域への関与を強化するものとして歓迎したい」と述べる一方、この枠組みが貿易協定に広がるならば「米国がTPP(環太平洋連携協定)に復帰すれば良い」と指摘した。